お誕生日に彼女をエスコートできるお店が大船渡にもあったらいいな。
大人になってからも遊べる場所があったらいいなって若き日の私はいつも思ってました。
ある晴れた5月の日曜日のことでした。
そんなお店をつくりたくて
胸に夢と希望、ポケットに現金2750円、Kawasakiのナナハンにに股がり、出光カードを駆使して、花の都東京を目指しました。
先輩のアパートに転がり込んで、次の日から日雇いの肉体労働のアルバイト。
2ヶ月お金を貯めて部屋を借りて、老舗イタリア料理店で皿洗いを始めることができました。
「大船渡で、いい店つくっつお!」
そんな気持ちで、そんな思いで、お店を始めました。
コックさんを始めたその日、心配かけた母に電話をしました。
「母ちゃん。就職ちゃんと決まったがらさフランス料理屋に。がんばるからさ!」
次の日また母に電話しました。
「母ちゃん。イタリア料理屋だった。」 |